こんにちは。「まっしろライター」のましろ(@mashirog)です。
先日、国会図書館に行ってきました。
とある用事で、雑誌のバックナンバーのコピーを取ってくる必要があったからです。
いいですよね、国会図書館。日本国内で出版されたすべての本・雑誌が保管されていて、一度は行ってみたいと思っていました。
しかしながら、国会図書館でコピーを取るのには時間がかかると言われています。Wikipediaの記事にも、「目的の資料の複写物を入手するまでに相当の時間が掛か」ると書かれてしまっているほど。
そこで、初めて国会図書館に行った人が、お目当てのページのコピーを受け取るまでに実際どのくらいかかるのか、時間を測ってきたので書いておきたいと思います。
利用者登録(約10分)
国会図書館で本を読んだりコピーを取ったりするためには、利用者登録をして「登録利用者カード」を発行してもらう必要があります。
他の図書館だと、本を借りるときだけ図書カードが必要で、読むだけなら不要ですが、国会図書館はこのカードがないと館内に入ることができません。
利用者登録の手続きは、新館2階を入ってすぐの場所で受け付けています。
※2階といっても、1階は半地下なので、地上から入れる階です。
申請書に氏名や住所などの必要事項を記入して、利用者登録カウンターに提出します。
10分ほど待つと、登録利用者カードが発行されました。
私が行ったのは平日の朝10時だったので、他の初回利用者は2・3人ほどでしたが、休日はもう少し混雑するかもしれません。
荷物をロッカーに入れる(約5分)
国会図書館のフロアには、以下のものを持ち込むことができません。
- B5判以上の不透明な袋物(かばん・紙袋・封筒等)
- コピー機・カメラ・ビデオ録画機・スキャナー等
- 刃物等危険物(カッター、かみそりの刃を含みます。)
- 傘(折り畳み傘も含みます。)
- 動植物
- その他、資料の保全、館内の安全、良好な利用環境の維持等のため国立国会図書館が持込みを不適当と判断したもの。
これらのものは利用者登録カウンター近くのロッカーに預けて、必要なものは透明なビニール袋に入れて持ち込みます。
ノートPCやスマホは持ち込めますが、電波の入りが悪いのか意図的に遮断しているのか、ネットにはつながりませんでした。
あと、コピーをする予定がある方は、料金をその場で支払う必要があるため、財布は必ず持っていきましょう。
誰かのように、「図書館でお金は使わないよな……」と思って財布をロッカーに置いてきてしまい、また取りに戻る羽目になるので(←)。
閲覧申し込み(約15分)
国会図書館の本はほとんどが書庫に保管されているため、棚から勝手に取り出して読むことはできません。
フロアを入ってすぐの場所に利用者端末のPCがズラっと並んでいるので、このPCで読みたい本を探し、閲覧申し込みを行う必要があります。
ICカードリーダーにカードをかざし、初期パスワードを入れると画面のロックが外れ、閲覧申し込み用のページが開きます。
一度ログインしたあと、パスワードは好きな文字列に変更可能です。
国立国会図書館オンライン | National Diet Library Online
本や雑誌の名前で検索し、「閲覧」ボタンを押すと申込カートに追加されます。すべて追加したら、申込カートの「申込手続に進む」から申し込みを行います。
本や雑誌の中身は検索できないため、「この雑誌の○○という記事が読みたい」という情報はあらかじめ調べておき、手帳やスマホにメモしておきましょう。
申し込んだ図書を受け取る(約15分)
閲覧申し込みをしてから15分くらいで、受け取り用のカウンターに本が届くので、取りに行きます。
呼び出しのアナウンスや、市役所にあるような受付番号が表示されるディスプレイはないため、本が届いているかどうかは、カウンター近くに設置されている到着確認端末のPCにカードをかざして確認します。
また、雑誌は新館、それ以外の本は本館と、受け取り用のカウンターが違うため、両方を同時に申し込む場合はご注意ください。
借りる本が何冊もあって持ちきれないときは、カウンター近くの台車を使うこともできます。
コピーを取るページを確認(約75分)
借りた本や雑誌は、フロア内の閲覧室スペースで自由に読むことができます。
コピーを取るのが目的の方は、お目当てのページをメモしておきましょう。
75分もかかるの? と言われそうですが、この部分は人それぞれかと……。
私の場合、8冊の雑誌を借りたのと、関係ないページもつい読んでしまったため、無駄に時間がかかってしまいました(大掃除中にマンガを読みたくなる現象)。
コピーの申し込み(約15分)
コピーを申し込む際は、新館・本館それぞれに設置されている申込書作成端末で申込書をプリントアウトし、そこにコピーしてもらいたいページ番号を記入します。
特に指定がなければ白黒でコピーされますので、カラーコピーしたい場合は申込書の備考欄にその旨を書きます。
あわせて、コピーしてもらいたいページに備え付けのしおりを挟み、申込書とその本を複写カウンターに持っていきます。
閲覧の申し込みはPCからできるのに対し、コピーの申し込み方法はやけにアナログなのが気になりますが、実物の本が必要なので仕方ないのでしょう。
コピーの受け取り(約15分)
閲覧申し込みと同じように、15分ほどでコピーが完了するので、複写カウンターに受け取りに行きます。
これまた同じく、呼び出しなどは行われないため、到着確認端末でコピーが終わっているかを確認します。
コピー料金は、A4/B4サイズだと1ページあたり税込24円。カラーコピーは税抜130円。
合計80ページほどコピーする予定だったので、結構かかるだろうな……と覚悟していましたが、思っていた金額の半分近くですみました。
どうやら、見開き2ページを丸々コピーする場合は、B4サイズ1ページとみなされるようです。
コピーの内容に問題がなければ、国会図書館での用事はおしまいです。帰る前に、借りた本を返すのを忘れずに。
結局、どのくらいかかったか?
国会図書館に着いたのが午前10時で、コピーを受け取ったのが12時30分。合計で150分(2時間半)かかりました。
前述の通り、単に読書していた時間も含むので、実際は90分もあればコピーが取れると思います。
また、私が行ったのは平日なので、待ち時間はほとんどありませんでした。休日で混雑している場合は、もう少しかかるかもしれません。
これがはたして「時間かかりすぎ」なのかどうかですが……、市役所の手続きなどで同じ時間を待つのに比べれば、退屈はしませんでした。本好きの方であれば、国会図書館そのものが楽しい場所でしょうし。
また、遠方に住んでいて国会図書館に行けない場合や、コピーするページがすでに分かっている場合は、自宅からオンラインページに接続し、遠隔複写サービスも利用できます。
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その他
アクセス
- 東京メトロ有楽町線「永田町駅」2番出口から徒歩5分
- 東京メトロ半蔵門線・南北線「永田町駅」3番出口から徒歩8分
- 東京メトロ丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前駅」1番出口から徒歩12分
有楽町線の永田町駅を使うと、2番出口を出てすぐ左側に国会図書館が見えるのでおすすめです。
丸の内線を利用する場合は、赤坂見附駅から歩いてもそれほど時間は変わりません。
利用時間
- 利用者登録の受け付け:9:00~18:30(土曜のみ16:30)
- 開館時間:9:30~19:00(土曜のみ17:00)
- 閲覧申し込み:9:30~18:00(土曜のみ16:00)
- コピー申し込み:10:00~18:30(土曜のみ16:00)
利用者登録、閲覧申し込み、コピー申し込みそれぞれの開始時間が違うため、ご注意ください。
ただ、初めて利用する場合は何だかんだで利用者登録に時間がかかるはずなので、朝9時に行っても問題ないと思います。
おわりに
結局、何のために行ったかというと。
【特集】昆布わかめ作品をより味わうための3つのキーワードとは? https://t.co/j7sTUHvo7U
今回は昆布わかめ先生(@aconbwakame)の魅力について、ましろさん(@mashirog)にまとめて頂きました。作品にほぼ必ず含まれる3つの萌え属性から、単行本3作品、読み切り4作品、豆知識まで幅広く紹介をします!
— 萌えまんがの部屋@よたいち(MAX) (@moemanga_room) 2018年3月15日
この記事を書くために、昆布わかめさんの読み切り作品が載っている「まんがタイムきららMAX」や「ガンガンJOKER」のコピーを取ってきました。
ガンガンJOKERはそもそも購読していない。きららMAXも、古い号は買っていなかったり捨ててしまっていたりしたので。
必要に迫られてというだけでなく、懐かしい作品を読めたりして楽しかったです。相崎うたうさんの初ゲスト作品『つぼみアレンジメント』も読めましたし。
というか、相崎うたうさんが高校生だったというニュースがいまだに衝撃的なのですが、この話はまた別の機会に。
それと私情で恐縮なのですが、先日高校を卒業しました。お仕事をしながらの高校生活はとても大変でした。しかしそれ以上に楽しく過ごすことができ、「もっと描きたい!」と思うことができたのも決して過言ではなくいつも応援してくださるファンの方たちのおかげでした。
— 相崎うたう🎨どうびじゅ②4/26 (@py_py_ai) 2018年3月19日
『つぼみアレンジメント』が最初に載ったのは2015年5月号(3/19発売)だから、このときはまだ中学3年生? そうか……(何)