こんにちは。「まっしろライター」のましろ(@mashirog)です。
今回は、しげぞう(@J_shigezoh)さんの著書『1日1時間から稼ぐ副業ライターのはじめ方』をレビューします。
私は今月からフリーライターデビューをしましたが(というより、勝手にライターと名乗っているだけですが…)、副業ライターとしては2017年5月から活動を行っています。そのきっかけが、本書です。
当時、「ライターの仕事ってどう始めればいいんだろう…」と漠然と考えていたとき、本書の存在を知って購入しました。
文章の書き方についての本、ライターという職業についての本など色々読みましたが、本書は私にとって特別です。
本書を読んでいなければ、ライターにならなかったのはもちろん、「ライターは自分には縁がない職業」と決めつけて、何も行動を起こしていなかったかもしれません。
クラウドソーシング時代のライター入門書
本書の特徴は、新しくライターの仕事を始める方法として、ランサーズやクラウドワークスなどの「クラウドソーシング」を紹介している点です。
ライターの入門書で有名な本には、八岩まどかさんの『フリーライターになろう!』や、 臼井隆宏さんの『あなたが今から、プロのライターになる方法 ~ド素人でも大丈夫!書いて稼ぐための入門書~』などがあります。これらの本は私も実際に読み、参考になる内容も多くありました。
ただ、これらの本で挙げられている「ライターになる方法」は、「編集プロダクションに入社して人脈を作る」「雑誌にひたすら執筆依頼の営業を行う」といったものです。私のような素人が、簡単に真似できることではありません。
一方、本書で紹介されているクラウドソーシングは、パソコンさえあれば誰でも登録が可能です。
そこで募集されているライティングの案件も、もちろんライターとしての実績や、記事のテーマに関する専門知識が必要なものもありますが、タスクやリライトであれば未経験の方でも充分に手が出せます。
自分の常識は他人の非常識
まえがきによると、本書の読者層は以下のような人です。
・本業の邪魔にならない、時間も場所も拘束されない副業を探している人。
・主婦業の隙間時間や、学業の合間にできる副業を探している人。
・健康上の理由などで通勤が困難であるため、自宅でできる仕事を探している人。
・書くことが好きな人。
・いつか自分の本を出せたらいいなぁ、とひそかに思っている人。
つまり、当時の私のように、ライターになる方法なんて何も知らない人のために書かれた本ということです。
そのため、このレビューを書くためにあらためて読み返してみると、「こんなのわざわざ書く必要あるの?」と思ってしまうようなことまで丁寧に書かれています。例えば、
- 副業ライターをするためには、パソコンが必要
- 報酬の振り込みをしてもらうために、ネット銀行(楽天銀行)の口座を作っておくといい
- メモ帳でもライティングはできるが、Wordやテキストエディターを使った方が便利
等々。
ただ、ライターの仕事をしたり、ライターの方のTwitterアカウントをフォローしたりして感じたのは、「当たり前のことを発信する」ことの大切さです。
自分にとっては常識でも、他の人にとっては貴重な情報だったりする。
本書に書かれている内容も、すでにライターの仕事をバリバリこなしている人には物足りないかもしれませんが、まったく未経験の人から見れば目から鱗のものばかり。
専業のライターとして著書も多く出されているしげぞうさんがこのような本を出すことに、大きな意味があると思うのです。
自分語り~最初の案件は、1件50円のリライト記事~
今はランサーズを主に利用していますが、本書を読んで私が最初に登録したのはクラウドワークスでした。
そこで最初に受注した仕事は、以下のようなもの。
- まとめサイトの記事のリライト
- フリー素材サイトからの画像選定あり
- 1件50円×5件セット
リライトといっても、画像選定込みだと1件あたり最低30分はかかるため、時給換算にすると…(哀しくなるので省略)。
この依頼を出す側もどうかと思いますが、受注した私もどうかと思います。未経験とはいえ、慎重に探せばもう少しマシな案件はあったかもしれない。
ただ、当時は「とにかくライターの実績を作りたい」という想いが強く、なりふり構っていられませんでした。
もちろん、その案件は納品したあと継続をお断りし、ランサーズにも登録して新しい案件を探していきました。
その結果、「実績」と呼べるものもできて、今はライターとして次のステップに進めるかな? というところまで来た気がします。
中には、「クラウドソーシングに登録して4ヵ月で月20万円稼いだ」という方もいるみたいですが、他の人と比べすぎてもしょうがない。参考にはさせていただきますが…。
ライター未経験の私がここまでやってこれたのは、ひとえに本書を読んだという「きっかけ」があったからにほかなりません。
いつか、しげぞうさんに面と向かってお礼を言える日が来ればと考えています。
(しげぞうさんのブログのメールフォーム経由ではすでに言っています)