こんにちは。「まっしろライター」のましろ(@mashirog)です。
ハンドルネームにしている、ブログの名前(「まっしろライター」)にも使っていることからも分かる通り、私は「ましろ」という名前が大好きです。
マンガやアニメに「ましろ」というキャラクターが登場していたら、つい応援したくなります。
もしも自分に子どもができたら、「ましろ」と名づけたいと本気で考えています。
今のところその予定はまったくないので、近いうちにお子さまが生まれる方は、ぜひ「ましろ」とつけてあげてください。お祝いしに行きます(何)。
リード文の段階で何回「ましろ」って書いているんだ…という感じですが、今回は「ましろ」という名前について考えてみたいと思います。
「ましろ」の歴史は古い
「ましろ」、いいですよね。
漢字で「真白」と書いてもいいですが、個人的にはひらがなで「ましろ」と書くのが好みです。
画数が少なく、濁点もないので、より優しい印象になります。
語源らしいものは特になく、単に「真っ白(まっしろ)」が縮まって「ましろ」になったのだと思われます。
「真っ赤」「真っ青」「真っ黒」と違って、「真っ白」だけが別の言葉に派生したのは、やはり響きが良かったからなのでしょうか。
(一応、魚の「マグロ」は背中が「真っ黒」であるところから名づけられたという説があるみたいです)
そんな「ましろ」の歴史は意外と古く、奈良時代や平安時代に詠まれた和歌にも登場しています。
- 「田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ 不尽の高嶺に 雪は降りける」(『万葉集』 – 山部赤人)
- 「もみぢ葉も ましろに霜の おける朝は 越の白嶺ぞ 思ひやらるる」(『和泉式部続集』 – 和泉式部)
「ましろ」自体は季語ではないものの、雪や氷、花の白さを強調する言葉として使われていたのでしょう。
「ましろ」はキラキラネームか?
「ましろ 名前」というふうにGoogleで検索すると、1ページ目に以下のようなサイトがヒットします。
私と同じように子どもに「ましろ」と名づけたいけど、マンガやアニメでよく見かける名前なので、キラキラネーム扱いされないか不安な方が多いのでしょうか。
確かに、実生活上で「ましろ」さんにお会いしたことはまだありません。
明治安田生命が毎年調査している「生まれ年別の名前調査」でも、少なくとも100位以内に「ましろ」は入っていないようです。
私の意見としては、「ましろ」はキラキラネームではないし、もっと「ましろ」という名前の人が増えてほしいと考えています。
「キラキラネーム」には2種類あると思っていて、ひとつは「一般的ではない名前」、もうひとつは「読み方が分からない名前」です。
「ましろ」は前述したように由緒のある言葉ですし、「真白」と書いて読み間違えられることもほぼないでしょう。
ひらがなで「ましろ」なら、言わずもがな。
ただ、「白」「純白」「無垢」と書いて「ましろ」と読ませるような場合は、キラキラネームと言われてしまうかもしれません。
(『BLEACH』に、「久南白(くな ましろ」というキャラクターがいましたね)
名前に意味なんてなくていい
「ましろ」という名前が好きなもうひとつの理由は、「名前に意味がない」ことです。
「真っ白な雪のように純粋な心を持った子どもに育ってほしい」という意味を込めて名づける方もいるかもしれませんが、そうした意味すら不要だと思っています。
そもそも、子どもの名前に意味って必要なんでしょうか?
「こんな大人になってほしい」と、いくら願いを込めて親が名前をつけたとしても、そのとおりに子どもが育つ保証はどこにもない。
むしろ、名前のせいで子どもの将来を左右してしまったり、コンプレックスを与えてしまうかもしれない。
「球児」や「飛雄馬」という名前の人がサラリーマンだったら、絶対「この人、親はプロ野球選手にさせたかったけど才能がなかったんだろうな…」とレッテルを貼られるでしょ?(偏見)
その点、「ましろ」は真っ白。意味なんて一切ありません。
こう育ってほしいなんて、親のエゴは押しつけない。好きなように生きればいい。
白地図に色を塗っていくように、その子の一生をかけて「ましろ」という名前の意味を作っていってもらいたいのです。
まあ、子どもというか、結婚相手を見つけてから言えという話ですけどね…。
4コマに登場する「ましろ」5選
最後に、4コママンガに登場する「ましろ」という名前のキャラクターを紹介します。
なぜ4コマ縛りかというと、私が4コマ大好きだからです(何)。
三峰真白(荒井チェリー『未確認で進行形』)
巨乳安産型(原文ママ)の女子高生・小紅と、彼女の許嫁である白夜の同居生活を描いたラブコメ4コマ『未確認で進行形』。
毒のあるギャグ4コマを主に描いている荒井チェリーさんとしては珍しく、ラブコメ、かつストーリー性の高い作品です。
2014年には動画工房からアニメ化もされていて、同じくアニメ化された『三者三葉』と並んで、荒井チェリーさんの代表作といえるでしょう。
真白は白夜の妹で、小紅が嫁にふさわしい人物かを見極めるためにやってきたものの、今ではすっかり小紅に懐いています。
真白に白夜と、三峰家の人たちは名前の一部に「白」を含むという共通点があり、母親も「白雪」といいます。
作品の舞台は、荒井チェリーさんが暮らしている福島県であるため、雪の白さをイメージしているのかもしれません。
まー・しー・ろー(たらばがに『にゃんこデイズ』)
人見知りな女子高生の友子と、彼女の飼い猫「まー」「しー」「ろー」のふれあいが楽しい作品。
いわゆる「猫マンガ」ですが、この作品に登場する猫たちは人間に近い見た目で、言葉を話すこともできます。
そんな賢い動物をペットとして飼ってもいいのか? という疑問を吹き飛ばすくらい、とにかく猫たちが可愛いんですよね。
表紙画像の中央にいるのがマンチカンの「まー」、右側がシンガプーラの「しー」、そして左側がロシアンブルーの「ろー」です。
作中では「まーしーろー」とまとめて呼ばれることが多いため、この3匹も「ましろ」カテゴリーに含めることにします。
3匹の中では、「ろー」が特に好きです。猫でありながら読書が趣味で、もしかすると飼い主の友子より頭がいいのではないでしょうか…?
薄井ましろ(来瀬ナオ『半透明勤務薄井さん』)
新社会人の麻生紅が入社した会社の先輩である、薄井ましろ。
彼女はすでに亡くなっているものの、幽霊として今もなお働き続けています。
「薄井」という苗字も「ましろ」という名前も、実体がなくて常に透けているところから連想したネーミングでしょう。
「死んでも働かされるとか、ブラック企業ってレベルじゃねーぞ!」と思ってしまいそうですが、薄井さんは無理やり働かされているわけではありません。
むしろ、生前は病弱で満足に仕事ができなかったぶん、幽霊になってからの方が会社に貢献できているとうれしそうです。
商業出版された単行本は1巻だけですが、単行本未収録ぶんをまとめた2巻が作者の同人誌として発行されました。
真白ゆか(有馬『はんどすたんど!』)
北海道のとある高校の体操部で繰り広げられる、「毎秒笑える」というキャッチコピーに恥じない面白さのギャグ4コマ。
以前「ましろぐ」の方にも書いたとおり、きららの4コマの中で「次にくる」のはこの作品だと思っています。
体操部で部長を務めているのが、ゆかです。苗字の「真白」もいいですね。
この作品の主人公はななみということになっていますが、2巻に関してはゆかが主役だったのではないでしょうか。
あがり症ゆえに、本番では失敗することの多かったゆかが、部員たちの声援を受けて本来の実力を発揮し、新人戦で個人総合1位になる。
ギャグだけでなく、時にこうした青春部活要素もあるところが、この作品の魅力です。
ましろ(えきあ『ファーストクラスニートましろ』)
お金持ちのお嬢様・ましろが、財力に物を言わせてゲームをしたりマンガを読んだりと、ひたすら堕落の限りを尽くすギャグ4コマ。
メイドの銀崎に叱られても反省せずに同じことを繰り返すましろは、見た目こそ可愛いものの、どことなく「かりあげクン」や「フリテンくん」といった昔ながらの4コマを彷彿とさせるキャラクターです。
ロールケーキのように布団にくるまっている姿が印象的ですが、これは作者が過去に出した同人誌に登場する、ロールケーキを擬人化した女の子が元になっているからでしょう。
主人公の名前も「ましろ」で、タイトルにも「ましろ」が入っているなど、ましろ・オブ・ましろと呼んで差し支えない作品ですね(謎の称号)。