第8話「アイドル属性も、ついてます」
脚本:雑破 業 絵コンテ:益山亮司 演出:河原龍太 作画監督:波部 崇・田村里美
大繁盛はいいが、すっかり人手が足りなくなってしまったスティーレ。
忙しくて手が回らないため、新たにバイトを募集するとさっそく、とある希望者が面接にやってきた。
可愛らしい“僕っ子”の登場に苺香や夏帆たちスタッフは盛り上がるが、なぜか店長のディーノだけは即答しない。
それもそのはず、そのバイト希望者・神崎ひでりの正体は…。
『ブレンド・S』第8話を観ました。
待ちに待っていたひでりがついに登場!
これで、スティーレの従業員が全員揃いました(犬の「オーナー」は次回登場予定)。
あまりに楽しみすぎて、ひでりの特集記事も先日投稿しています。
原作のネタバレも含みますが、よろしければこちらもお読みください。
特集記事の方でひでりについてはほぼ語り尽くしてしまったので(何)、今回の感想は短めにさせていただきます。
文字数の関係でカットした部分、アニメオリジナルの部分を中心に。
アニメのひでりは、少し背が高い?
Aパートは、単行本3巻1話と3話に収録されているエピソード。
Bパートの単行本3巻5話も含めて、アニメに登場するのが遅れたのを取り戻すかのように、いずれもひでりが前面に出てきて活躍するお話です。
ひでり役の徳井青空さんの演技も、自分のイメージにピッタリでした。
特に、素のときの少年っぽい低めの声は、徳井さんが出演されている他の作品ではあまり聞いたことがない気がします。
(と言っても、『ミルキィホームズ』『ラブライブ!』『ご注文はうさぎですか?』くらいしか観ていないのですが)
ところで、第1話でOP映像を観ていたころからずっと気になっていたことがあります。
作画の関係でそう見えるだけかも…と思っていましたが、今回の第8話で確信に変わりました。
アニメのひでり、原作よりも背が高いんですよね。
原作だと明らかに苺香より小さいのに、アニメでは苺香とほぼ同じ、あるいは少しだけ大きく描かれています。
引用:『ブレンド・S』3巻10ページ
引用:『ブレンド・S』アニメ第8話
苺香の身長は156cmらしいので、それよりも低いと男にしては小さすぎなのでは、と考えての設定変更かもしれません。
ただ、苺香の制服をひでりが着るとブカブカなのは原作と同じなんですよね…。
男で筋肉質なぶん、同じくらいの身長でも苺香より細いとか、そういうことでしょうか。
いずれにせよ、イメージより少し大きいくらいの方が、男の娘感が出ていて良いと思います。
漢気あふれる男の娘
そして、Bパートの話。
特集記事では書けませんでしたが、これもひでりの魅力が詰まった名エピソードです。
休日、原稿用紙を買いに出かけた美雨は偶然ひでりと出会い、彼の洋服探しを手伝うことに…。
可愛い外見をしているのに発言はゲスいひでりに対し、「お口は閉じてください」と威圧したり、ソフトに腹パンしたりと、美雨は強気に接します。
原作では、ひでりをネタに同人誌を描くなら「腹パン系」が似合いそうとも言っていました。
農家の息子で、割と腹筋も鍛えられていそうなので、思う存分できそうです。薄い本はよ
それにしても、美雨とひでりのコンビ、良いですよね。
疑似百合にも見えて(と言うと秋月に怒られそうですが)、男女カップリングとしても違和感なく成立しているのは、さすが『ブレンド・S』。
おねショタ…というよりは、ちょっと抜けている年上の女性と、いじられつつも決めるところは決める年下の男性ペアといったところでしょうか。
買い込んだ原稿用紙が重くてふらついていた美雨を見て、彼女の荷物を持ってあげるひでりが、本当イケメンすぎる。
ディーノに恋愛のレクチャーをした件もしかり、基本的に困っている人を放っておけない子なんですよね。
だからこそ、普段どれだけ憎まれ口を叩いていても許せてしまう。良いキャラです。