こんにちは。「まっしろライター」のましろ(@mashirog)です。
先日、『花降り宿のやどかり乙女』という4コママンガを読みました。
連載されているきららキャラットの中でも群を抜いて絵が上手いのはもちろん、主人公の六花(りっか)の成長物語としてもクオリティが高い作品です。
特に、作中のこのセリフが印象に残りました。
「やどかりってね 成長に合わせてやどをかりて そうやってどんどん大きくなっていくの」
「貴方達も同じ 皆 色んなやどをかりて大きくなるのよ」
引用:『花降り宿のやどかり乙女』1巻72ページ
温泉旅館で仲居修行をする六花が、初めて座敷に上がって接客を任されることになり、そこで常連客の女性にかけてもらった言葉です。
「やどかり乙女」という一風変わったタイトルの意味が分かるシーンでもあり、この作品のターニングポイントでもあります。
それだけでなく、この「宿を借りて大きくなる」という考え方、自分自身にも当てはめられるのではないかと思ったので、考えてみました。
「ヤドカリ戦略」とは?
不動産投資にも「ヤドカリ戦略」という言葉はあるみたいですが、無関係です。ただ、考え方は似ています。
私が考えた「ヤドカリ戦略」は、以下のような感じ。
- 目標を決める(私の場合、「ライターの収入だけで生計を立てられるようになる」)
- その目標をすでに達成していて、がんばれば追いつけそうな人にターゲットを定める
- その人がやっていることを徹底的に真似して、レベルアップしていく
- その人の域にまで達したら、さらに上のレベルにいる人をターゲットに定め直す
- 3~4をひたすら繰り返す
ヤドカリ戦略(キリッ)、と変な造語を作った割に目新しいものではなく、仕事論やブログ運営でもよく言われている方法論ですよね。
まずは誰かの真似をしろ。オリジナリティを追求するのはそのあとにしろ。というやつ。
ライター・ブロガーであれば、目標にする人の文体や記事の構成はもちろん、ブログのテンプレート、アフィリエイトやアドセンス広告の位置、読んでいる本、生活習慣(何時に起きるかなど)まで、とにかく真似をする。
それらと少しだけ違うとすれば、「2」の「がんばれば追いつけそうな人にターゲットを定める」という部分でしょうか。
「宿」が大きすぎると潰されてしまう
初心者に「成功している人の真似をしろ」とアドバイスする方は、おそらく「成功している人」をかなり高いレベルの人だと想定している気がします。
ライターであれば、年収が1,000万円あったり、ランサーズやクラウドワークスでの報酬額がトップクラスだったり、本を何冊も出版していたり、全国でライター向けの講座を開いていたり。
ブロガーであれば、月に100万PVあったり、アフィリエイトの収益だけで生活していたり、1つの記事だけで300ブックマークついたり。
実際、そういう雲の上にいるような方を目標にしてがんばっている方はいらっしゃいます。
ただ、私がそういった方たちを目標にして真似してしまうと、間違いなく潰れる自信があります。
「あの人はできているのに、なんで自分はできないんだろう…」と、真似をすることすら怖くなり、最終的には何も手につかなくなりそう。
「少しだけ大きい宿」を探す。
なので、あえて目標を低くして、「自分でも死ぬ気で頑張れば追いつけるんじゃないかと思う人」をターゲットにするわけです。
名前を出すとご本人にも迷惑がかかるかもしれないので伏せますが、いま私が目標にしている方のスペックは、こんな感じです。
(分かる人には分かりそうな気もする)
- 年は自分より少し上
- 数年前に会社を辞めて、フリーライターに転身
- 辞めた直後は稼げなくて苦労したみたいだが、今はライター1本で生きていけるくらいの収入がある(具体的な金額は不明)
- その傍ら、ほぼ毎日ブログを更新していて、月間PV数は3万、収益は2万
- Twitterのフォロワー数は1,500人
もちろん、今の私なんかと比べるのもおこがましく、毎日ブログも読んでいて本当に尊敬している方なのですが、正直これくらいであれば何とか達成できそうな気もするのです。
年齢や、ライターになった経緯なども結構似ているので。
そして、その方くらいのレベルに到達できたら、また次のターゲットを探す。
追いついたと思ったらその方がさらに成長していたのであれば、引き続きその方の真似を続ける。
そもそも追いつける気がしないのであれば、たぶん真似しきれていないのだと思うので、何が足りていないのかを分析して修正する。
よく言われる「目標を高く持つ」という考え方には逆行しますが、自分にはこのやり方があっている気がしました。
正解はひとつじゃないはずなので、試行錯誤しながらやっていきたいと思います。
ちなみに、その方は毎日5時に起きて朝の1時間でブログを書いているみたいです。この時点ですでに違う…。